雪虫

雪虫とは

流氷の妖精・氷の妖精と言えばクリオネですが、雪の妖精と呼ばれる生き物をご存知でしょうか?
その名も「雪虫(ゆきむし)」。雪虫とは妖精と呼ばれるほど小さく、静かに舞う季節限定の生き物で、

雪虫簡単に言うとアブラムシ科の一種です。
体にポワポワの真っ白い綿毛の様なものをつけフワフワと浮びます。
その体長は約2,3ミリ。とにかく小さいのです。
元々は羽の無い飛ばない虫なのに、冬を控えたこの時期になると
羽をもった者が生まれ雪が降る前に卵を産もうと綿毛を身にまとい
ヤチダモの木を求めて飛んでいるのです。

雪虫にとってこのポワポワ綿毛は命。
ポワポワがとれた時点で命尽きてしまいます。
雪虫雪虫

冬の使者と言われる所以

北海道では雪虫が飛んでいるのを見かけると、
それから1週間〜2週間ほどで初雪が降るなどといわれます。
私の経験上は14日間ほどで初雪が降ると思っています。その確立は90%以上!・・・
しかしこれが近年外れるようになってきました。私が幼い時は、雪虫が飛び始めるとほぼ
2週間以内には初雪が降ったんですけど、気候の変化もありこれが当たらない年も増えてきました。

雪虫

旭山動物園に舞う雪虫

秋が深まり、大雪山系の山々が白く雪で覆われ始めたころ
旭山動物園でも雪虫が舞いはじめます。その小さな体と、フワフワと浮くように舞う姿から
観光客の方の「可愛い」っと言った声も聞えてきます。

しかしこの雪虫、飛び始めはいいのですが時期になるとかなりの数の雪虫が宙を舞い
髪の毛や服にくっつきます。特に自転車に乗ったりランニングしたりしているとはげしく服についたり、
口の中や鼻に飛び込んできたりするのです。
実際に初めは可愛いと喜んでいた観光客の方も、途中から「やだ!」と困惑の声も・・・
小さな虫なので平気かと思いきや、手で触ると簡単に潰れてしまうのです。
しかもポワポワの綿毛状のものは服につくと取れにくかったり。
手で触ると確実に綿毛が服についてしまいます。雪虫自体も綿毛が取れたら死んでしまうので、
手で触ることは決してオススメしません。ではどうすれば良いか?

ふっ!っと息を吹きかけて飛ばすのがベスト。

決して触らず、フっ!と息を吹きかければまた飛んで行きます。
私はいつもこの方法で、冬の訪れが近いことを教えてくれるこの雪虫を楽しんでいます。
飛ぶ力が非常に弱く、粉雪を思わせるかのようにふわふわと宙を舞う雪虫。
毎年、秋が深まり大雪山が白く見え始めた頃、麓にも初雪が近いことを知らせに来てくれる
小さな小さな冬の使者なのです。
雪虫